劇レアコイン
— 1817 George III Proof Sovereign —
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初代 イギリス 1817 年銘 ジョージ3世 プルーフソブリン金貨
激動の時代を生き延びたプルーフ金貨:
イギリスにおいて、ジョージ3世(在位:1760年10月25日 - 1820年1月29日)の治世は激動の時代と言われている。 60年に及ぶその長かった在位期間中には、 アメリカ独立戦争とフランス革命(ナポレオン戦争)の2つの大きな戦争を経験し、 また、経済・産業面では蒸気機関の発明とそれに続く産業革命と、 その後の英国のありかたを形作る重要な歴史の転換点をいくつも抱え、 まさに激震する「近世」と「近代」の切替え点であった。
ギニー金貨からソブリン金貨へ切り替わる年:
ナポレオン戦争による莫大な戦費により金備蓄が払底し、 17年におよび本位金貨の発行が中断していた国庫であったが、 いよいよ1816年から本位金貨の発行が再開されることとなった。 また、長らく中断していた貨幣製造を再開するにあたり、 古くなった製造設備の更新が計画され、それまでロンドン塔に置かれた工房から、 北東に隣接するタワー・ヒル地区に新築された造幣局へ製造ラインが移転された。 なお、この設備更新にあたり、ジェームズ・ワットとマシュー・ボールトンによる蒸気式自動造幣機械が初めて導入され、 職工の手作業による細微な操作が必要であったそれまでの旧式圧刻機と置き換えられた。 加えて、貨幣の額面を定めずに含有貴金属の量とその時々の金価格を連動させて通用価値を決定する相場変動通貨方式を改め、 金価格に影響されずに政府が額面通りの価値を保証する額面通貨方式に変更された。 そしてこれに合わせ、旧貨幣であるギニー金貨は新貨幣であるソブリン金貨に置き換えられ、 1ポンド(1ソブリン金貨)=20シリングに固定された。
詳細情報:
年号: 1817年(記念すべき初年度)
タイプ: プルーフソブリン金貨
カタログ番号: S-3785 KM.674 WR=196 (R5)
メタル: ゴールド 0.9167
統治王: ジョージ3世
重量: 7.9881グラム
直径: 22.05ミリ
表面: ジョージ3世の右向き肖像
裏面: セントジョージと竜
R5 とは世の中にたったの6-10枚しか存在しないコインのこと
希少性が非常に高いコインのことです
WR-196(R5) の一枚ですが、
PCGS Deep Cameoはこの一枚しか存在しません。
NGCではUltra Cameoが4枚ありますが、
WR-196 か WR-197か定かではありません。
PCGS鑑定の傾向からいくとWR-197の可能性が高いです。
この金貨はWR-196のDCAM, UCAMのオンリーワンかもしれません。
このコインのPCGSページ:
https://www.pcgsasia.com/cert/39479734?l=ja
所在調査:
現存数が6-10枚ほどしかありません。
美術館や博物館に所蔵されてるものもあるので、 個人として所蔵されてるものは、多くても半分ぐらいではと言われてます。
1枚目:
まず、ニューヨーク5番街にある The Met という博物館が1枚所蔵してました。
https://www.metmuseum.org/
The Metが所蔵してるコインの画像も見つけました。
コイン画像
2枚目:
オーストラリアの「MUSEUMS VICTORIA COLLECTIONS」
所蔵してそうなんですが、プルーフ版の写真を見つけることができません。 プルーフ版ではない通常版は見つけることができました。 状態はかなりやばいですが、こんなんでも所蔵されるんですね。 存在自体が貴重になりつつある証拠です。 https://collections.museumsvictoria.com.au/items/52465
3~4枚目:
大英博物館も1-2枚所蔵していたはずです。
本か記事で読んだと記憶してるので探してます。
結果:
博物館などに4枚ほどは貯蔵されてるのが分かります。
残りが市場にあるとしても最大で5枚程です。
このコインを入手できるチャンスがいかに少ないか感じて頂けると思います。
販売中:
個人所有は数枚 R5 (現存6-10枚)
PCGS DCAM 最高鑑定(鑑定はこれ一枚)
1817年 英国 ジョージ3世 ソブリンプルーフ金貨 PCGS PR63+DCAM
https://www.kinbai.com/catalog/detail/10234
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画像
表面:勝利と栄光のシンボルの月桂冠を戴くジョージ3世の右向き肖像
〈GEORGIUS III D:G: BRITANNIAR:REX F:D:1817〉の銘文
(ブリタニアの国王にして信仰の擁護者、神の庇護を受けしジョージ3世)
裏面:セントジョージと竜の図案